実務経験証明書とは？
実務経験証明書とは、建設業許可を申請する建設業許可を申請する事業者が、専任技術者の実務経験を証明する書類です。
専任技術者は、建設業の契約を締結したり、工事を円滑に遂行するための役割を担う技術者をいいます。
役割としては、工事の検討や、注文者との技術面での折衝、工事の見積もり、入札、請負契約が適切に行われるように技術面から指導する立場です。
現場に対しても、工事の施工が適正に行われるよう指導監督をします。
また、専任という言葉の通り営業所に常勤することになります。
原則として現場の主任技術者や監理技術者を兼務することは出来ません。専任ということはそういうことです。
専任技術者の実務経験を証明する書類が実務経験証明書です。
専任技術者の資格要件について
専任技術者となるためには要件を満たす必要があります。
一般建設業許可と特定建設業許可では資格要件が違います。
一般建設業許可の資格要件
１ 高等学校（所定学科）を卒業後5年以上実務経験がある方、大学（所定学科）を卒業後3年以上の実務経験がある方
※所定学科は工事業種による異なります。土木学科、建築学科、電気工学科等
２ 10年以上の実務経験がある方
３ 国家資格者
特定建設業許可の資格要件
１ 一級の国家資格者
２ 一般建設業の要件に指導監督的実務経験がある方
※指導監督的実務経験とは、元請業者として4,500万以上の工事を2年以上指導監督的実務経験があるということです。
３ 国土交通大臣が認定した方
実務経験証明書記入の仕方
実際の実務経験証明書記載例見ていきましょう。
①申請する建設業の業種を記載します
②証明者は証明される専任技術者を雇用していた法人の代表者か個人事業主を記載します 会社の代表者が専任技術者となる場合は自分で自分を証明する形となります
③証明者の立場からみた証明を受ける専任技術者との関係を記入します 例として元役員、元社員等
④⑤専任技術者の氏名、生年月日を記入します
⑥実務経験を積んだ事業者、証明者の商号を記入 実務経験を積んだ時点での商号、名称を記入します
⑦使用された期間は、実際に雇用されていた期間を記入します 実務経験の合計ではありません
⑧雇用されていた期間の役職名を具体的に記入します 例として工事部長、工事主任、施工技術者等
⑨期間内の代表的な工事を記入します 証明資料と整合が取れる内容の工事を記入し、その他の工事は他として1年分を1行にまとめます
⑩原則1年1行（1月～12月）か決算期に合わせて記載します 最初と最後の年については、証明期間の始めの月と最後の月を記入します
⑪実務経験期間の合計を記入します 証明しようとする申請業種の合計です 一人で複数の業種を証明しようとする場合、実務経験の重複は認められません
証明する工事業種ごとに作成します。証明者が変われば同じ専任技術者の証明でも証明者ごとに1枚づつとなります。
実務経験証明書は、建設業許可取得のために重要な書類となります。
「うちは許可がとれるの？」とお考えの経営者様、当事務所にご相談ください。
御社の将来展開を考え建設業許可が取得できるよう、当事務所が全力でサポートさせていただきます。
電話、メール、LINE@でお問合せください。
